今日は、けらさんの休日でした。
桜井議員の質問は、今治市に新設する岡山理科大学の獣医学部についてでした。
今治市は、学校用地として約37億円の土地を岡山理科大などを運営する「加計(かけ)学園」に無償提供、しかも校舎建設費補助金として今後8年間で計64億円を支払うそうです。
超優遇ですね。
獣医学の新設は52年ぶり。
新設には、アベノミクスの成長戦略のひとつ「国家戦略特区」がからんでいます。
獣医学の新設は52年ぶり。
新設には、アベノミクスの成長戦略のひとつ「国家戦略特区」がからんでいます。
今治市と愛媛県が共同で「国際水準の獣医学教育特区」を提案し、学部設置がトントン拍子に進んだのです。
では、国家戦略特区で獣医学部を新設した理由は何か?
文科省の答弁は、「創薬」と「食の安全」だそうです。
つまり、創薬のための実験動物の開発や育成管理、実験動物を用いた研究の分析評価ができる獣医師が必要であること。
さらに、人獣共通の感染症や家畜感染症、バイオテロなどに対する危機管理・水際対策を適切に行う体制を確保するため。
でもって、以上により創薬や食産業を発展させれば、国際競争力が向上し、経済特区の目的にかなうのであると。
桜井「現在の獣医学部ではそれは実現できないのでしょうか。できない根拠を教えてください」
松尾泰樹・文科省審議官「無関係のことをどーちゃらこーちゃら」
桜井「既存の獣医学部でできないのかと聞いているんです。イエスかノーかでお答えください」
委員会、結局止まる。
松尾・文科省審議官「新たな需要を踏まえてということです。地域の偏在ということもあり、1校に限り新設することにしたものです」
桜井議員「地域の偏在で四国が一番足りないわけではありません。
今まで獣医学部の卒業者が、例えばここに書かれているライフサイエンスの分野で、新薬を創っていることはご存知ですか」
松尾・文科省審議官「今データがないのでお答えできません」
桜井議員「これまでの答弁では、まるで獣医学部の卒業者が何もやってこられなかったかのようです。ちなみにアステラス製薬の社長だった田中登一さんは獣医学部卒業で新薬を2つ創られている。もうすでにこういうことはやられているんですよ。
結局、すべてはここに大学をつくるがための後付の理由なわけですよ。国際医療福祉大学をつくったときと同じように、特殊な医学部であれば認められるから、特殊な獣医学部にしたというだけなんですよ。
では1校に限るというのは、いつ・どこで・誰が決めたんですか。
それまでの議論では1校に限るとはまったく出てこなかったのに、内閣総理大臣と文科相の名前で1校に限ると告示されました。これはどこで、誰が、どう決めたんですか」
ロクな答弁はナシでした。
文部相と内閣総理大臣が話し合ったという資料を桜井議員は要求していましたが、出てくるかどうか。
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